今回は多くの方が悩まされている頭痛についてお話しします。
頭痛には、ストレスや生活習慣などによって起こる1次的なものと、病気などが原因で2次的に起こるものがあります。多くの人が日常的に悩まされている頭痛は、1次的に起こる「慢性頭痛」と考えられ主に片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3つのタイプに分けられます。
片頭痛は脳の血管が急激に拡張し、血管のまわりの神経を刺激することにより痛みが起こるといわれており、頭の片側(または両側)が脈打つように痛み、吐き気を伴うことがあります。また光・音などに敏感になるなどの症状があり、目の前がチカチカするなどの前兆が現れることもあります。痛みを引き起こす要因として、ストレス、アルコールの摂取、寝不足、騒音等の刺激などがあげられます。予防としては、規則正しい生活を心がけることが大切です。頭痛が起きている時は、痛む部分を冷やし、横になって休まれてください。血管を広げてしまう入浴、運動、アルコールの摂取などは避けた方がいいでしょう。
緊張型頭痛は締め付けられるような痛みが続き、肩こり、目の疲れ、倦怠感などの症状があります。頭、首、肩の筋肉の緊張によって血行が悪くなることが主な原因といわれており、予防としては、血行をよくしてリラックスすることが大切です。首・肩への負担を軽くするために正しい姿勢を心掛け、筋肉の緊張をほぐすために適度なストレッチを行いましょう。
群発頭痛はどちらか片方の目、目の上、こめかみあたりに激しい痛みが起こり、痛む方の目の充血などが起こることもあります。目の奥の動脈が拡張し炎症を起こすことにより痛みが起こるといわれており、数日から2~3ヵ月間に集中して毎日同じ時間に発生することが特徴です。原因は、飲酒、喫煙、血管拡張剤の服用、気圧の変化などがあげられます。発症自体を予防する方法はわかっておらず、痛みを軽減するために痛みを起こす原因を避けることが重要です。
頭痛に悩まされるようでしたら重大な疾患の可能性もありますので、専門医の診療を受けましょう。
それではお大事に。