一般的に病気の「かぜ」は、例えば、熱がある、頭痛がある、喉が痛い、咳や鼻水といった幾つかの症状があるときをさし、そういった状態のときに、風邪をひいたというと思います。風邪はウィルス感染が主な原因であり、発熱、咳、鼻水などの症状は、からだの防御反応によるものになります。ちょっと体調を崩しているなと感じたときには、油断をせずに早目に対策をしておきましょう。
さて風邪をひいてしまうには、いくつかきっかけがあります。
〇鼻・のどへの刺激
大気汚染、排気ガス、ホコリ、喫煙などで粘膜がダメージを負うと空気中のウィルスや細菌に感染しやすくなります。
〇心身の疲れ
疲れがたまっている、睡眠不足が続いているときは注意が必要です。
〇体温の調節がうまくいかないとき
冷房による体の冷え、朝晩の冷え込み、寝冷え。
季節の変わり目は、体が気温の変化についていかずに体調を崩しやすくなります。
大切なことは、帰宅したら、うがいや手洗いをきちんとする。風邪やインフルエンザが流行っているときにはマスクをして外出する。バランスのよい食事をとり、十分な睡眠を心がけるといったことになります。“なんだ、当たり前のことじゃないか”と思われるかもしれませんが、油断して風邪をこじらせないようにしましょう。また風邪のひきはじめには市販薬もたくさんありますので薬剤師や登録販売者に相談して購入するとよいでしょう。
ただし、39度台の高熱が続く、鼻水・たんの色が黄色や緑色をしている、咳がひどく続いている場合は早目に病院へ受診されてください。また、糖尿病や心疾患など基礎疾患を持っていて通院されている方も早目に受診されたほうがよいです。
大分県ホームページの‘安全安心情報’には感染症発生動向調査の週報が掲載されており、感染性胃腸炎やインフルエンザなどの流行状況について確認することができますので、参考にされてはいかがでしょうか。また、海外へ行くときは、厚生労働省検疫所のウェブサイトに感染症情報が掲載されております。事前の対策が大切です。
何か分からないことがあればお気軽に薬局までご相談ください。
それでは、お大事に。