暖かい陽気の春は病気に無縁の季節に思われがちですが、意外と人から人にうつる病気にかかりやすい季節です。寒暖の差が激しいことや入園や進級、新生活などの環境変化で疲れやすくなるため、集団生活の中で病気をもらう機会が多くなります。
子供の場合は、高熱と喉の痛み、いちごのような赤い舌が特徴である溶連菌感染症が多くなります。集団感染しやすい病気であるはしか(麻しん)、風しん、水ぼうそうにも注意が必要になります。
大人の場合は、はしかに注意が必要です。大人がはしかに感染すると子供よりも症状が重症化して高熱・咳・肺炎・肝機能障害に陥り、入院が必要になる場合もあります。特に妊婦さんが感染した場合は早産や流産のリスクが高くなります。
はしかを予防するには予防接種が一番有効であり、大人で予防接種を受けた方が良い人は次の通りです。
・1回しか予防接種を受けてない人
・妊娠を希望する人で、予防接種を1回しか受けてない人
・妊婦さんの同居家族で、予防接種を1回しか受けていない人
子供の頃の記憶がない場合は、かかりつけ医に相談して抗体検査を受けてから決める方法もあります。
予防接種も大切ですが、病気にかかりにくくする体調管理も大切です。
十分な睡眠、栄養、休息に気を配ることはもちろん、時には春を感じながら気分転換もしてみてはいかかでしょうか?
それではお大事に。