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健康処方箋 column

輔仁薬局健康処方せん予防が大切!低温やけど

予防が大切!低温やけど

author:輔仁薬局 新別府前店 薬剤師 内梨 雅子
published in:大分合同新聞平成23年2月掲載  No.85

寒さの厳しいこの季節、暖房器具から離れたくないという方も多いのではないでしょうか。ここで注意したいのが日常の暖房器具(電気こたつ、電気カーペット、ストーブ、電気アンカ、湯たんぽ、使い捨てカイロなど)による低温やけどです。暖かいと感じる程度の熱でも長時間あたっていたり圧迫されていることが原因となり、たとえば44度では約6時間でやけどを起こすといわれています。定期的に体勢を変えるなどして熱源に長時間あたらなければ問題ありませんが、疲れて熟睡していたり、泥酔している場合はやけどに気付きにくい可能性があります。特に足は知覚が鈍く、皮膚と骨が近いかかと・すね・くるぶしは、血管が圧迫されやすいのでやけどを起こしやすい部位として挙げられます。

低温やけどで問題となるのが、症状に気付きにくいということです。高温によるやけどは、「熱い!」と感じたらすぐに離れるのですが、低温やけどの場合はゆっくりと進行するので痛みを感じにくく、気付いたときは深いやけどになっているケースも少なくありません。また表面的にはたいしたことがないように見えても、外科的処置が必要になるほど重症な場合もあるので、早めに医療機関(皮膚科や外科等)で診てもらう必要があります。

日常の予防対策としては、

  • 暖房器具の温度は低めに設定しましょう。
  • 電気アンカ、湯たんぽなどはタオルや毛布でくるむなど、直接肌に触れないようにしましょう。
  • 長時間同じ部位に熱があたらないようにしましょう。
  • 就寝時には暖房器具を切りましょう。もしくはタイマーを利用して長時間の使用を避けましょう。
  • 使い捨てカイロは肌に直接貼らないようにしましょう。また靴用(靴下用)カイロは、靴の中以外で使うと高温になる可能性があるので注意が必要です。

暖房器具を正しく上手に使って、寒い冬を乗り切りましょう。

それではお大事に。

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