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健康処方箋 column

輔仁薬局健康処方せん「皮脂欠乏症」 ~日頃の乾燥肌対策~

「皮脂欠乏症」 ~日頃の乾燥肌対策~

author:輔仁薬局 新別府前店 薬剤師 内梨 雅子
published in:大分合同新聞平成21年12月掲載  No.74

この季節、乾燥肌でお悩みの方も多いのではないでしょうか?私たちの皮膚は、皮脂・角質細胞間脂質・天然保湿因子の3つによって、うるおいを保っていますが、これらの物質が減ると皮膚がひどく乾燥して、皮脂欠乏症になってしまいます。主に背中、腰や足の皮膚がカサカサしてひび割れを生じ、かゆみで掻いてしまって悪化し、湿疹になったりします。これらの症状は、皮膚の保湿機能が低下する中高年に多く、空気の乾燥する秋から冬にかけて出やすくなります。症状がひどくならないように、日頃から次のようなことを心がけましょう。

◆お風呂での洗いすぎに注意

ナイロンタオルなどでゴシゴシこするのは止めましょう。皮脂を取り過ぎたり、皮膚を傷つけ、かえって乾燥肌になってしまいます。また、熱いお湯に長時間入ることも控え、皮膚を乾燥させやすい成分の入った入浴剤も止めた方がいいでしょう。

◆部屋の湿度に気をつけて

空気が乾燥すると、皮膚の乾燥やかゆみもひどくなります。加湿器などで部屋の湿度を保ちましょう。

◆皮膚を刺激しないように

掻いたりこすったりすると、皮膚を傷つけて症状が悪化します。爪は短く切っておきましょう。また、肌に直接触れる下着などの衣類は、刺激の少ないもの(柔らかいもの、静電気の起こりにくいものなど)を選びましょう。

◆アルコールや香辛料は控えめに

アルコールや香辛料を取り過ぎると体が温まり、かゆみが出やすくなるので控えめにしましょう。

◆お薬を正しく使いましょう

通常は、皮膚のうるおいを保つ保湿剤を使います。特に、お風呂上りはすぐに塗ると効果が増します。かゆみがひどければ抗アレルギー剤を使ったり、湿疹があればステロイド剤を使うこともあります。使い方は医師、薬剤師によく確認しておきましょう。

はじめは軽い症状でも放っておくとひどくなってしまう場合もあるので、早めの対策が大切です。かゆみがひどい場合や湿疹になってしまった場合は、皮膚科の専門医を受診してください。

それでは、お大事に。

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