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健康処方箋 column

輔仁薬局健康処方せん予防が大切!『熱中症』

予防が大切!『熱中症』

author:輔仁薬局 新別府前店 薬剤師 内梨 雅子
published in:大分合同新聞平成21年8月掲載  No.70

最近は、地球温暖化やヒートアイランド現象の影響で、野外での作業や運動時だけでなく、日常生活でも熱中症の危険性が高まっています。そこで、今回は、熱中症予防のポイントについてお話します。

1.暑さを避ける

屋外では、日傘や帽子で日ざしを避け、日陰を選びましょう。屋内では、カーテ ンやすだれで直射日光を避け、風通しをよくしましょう。

2.涼しい服装を

服装は、吸湿性や通気性の良いものを選び、また、黒色系のものは熱を吸収しやすいので、白色系のものがよいでしょう。襟元も風通しを良くしましょう。

3.水分をこまめに補給

体に熱がこもらないよう汗をかくことは大切ですが、汗をかいた分の水分と塩分を補う必要があります。スポーツドリンクや0.1~0.2%の塩水(1リットルの水に1~2gの食塩)が適しています。

暑い日は気付かないうちに汗が出ているので、喉が渇かなくてもこまめに水分・塩分を摂りましょう。また、大量の汗をかくような活動をする場合は、活動前や活動中もしっかりと水分・塩分の補給をする必要があります。

4.体の状態を考慮して

睡眠不足、二日酔い、風邪、下痢などのとき、心疾患や腎疾患などのある方や高齢者や小児、肥満の方、自律神経や循環機能に影響する薬を飲んでいる方は熱中症になりやすいので、暑い場所での活動は控えるなどの注意が必要です。

5.急な暑さに気をつけて

急に暑くなった日、久しぶりに暑い中で動いた場合などは、体が暑さに慣れていないため、うまく体温調節ができないことがあります。そういうときは無理をせず、少しずつ暑さに体を慣らしていきましょう。日ごろから、汗をかく習慣をつけていることも一つの対策です。

熱中症の症状はさまざまですが、危険信号(体が熱い、めまい、吐き気、頭痛、筋肉のこむら返りなど)を感じたら速やかな対処が必要です。涼しい場所で足を高くして休み、水分・塩分の補給と体の冷却を行いますが、症状がひどい場合や、意識がない場合はすぐに医療機関に搬送してください。

それでは、お大事に。

 

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