2008年4月より、「特定健診・特定保健指導」がスタートします。脂質異常や高血圧、高血糖などの生活習慣病は年々増加し近年の医療費高騰の一因となっています。新しい健診はこのような生活習慣病を減らすことを目的として内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)に着目した内容になっています。早い段階でその該当者及び予備群を見つけ出し保健指導を行うことで生活習慣病の発症を抑えていこうというものです。
特定健診・特定保健指導は3つのステップからなります。
◇まず第1のステップは腹囲(へその周囲径。男性85cm以上、女性90cm以上)の測定、またはBMI(体格指数と言われ、体重や身長から算出できます。基準値は25)を算出して内臓脂肪型肥満の程度や危険度を判定します。
◇次に第2ステップでは血糖、脂質、血圧、喫煙歴など他の生活習慣病の要因があるかどうかを調べます。
◇そして第3ステップでは 第1・第2の結果から保健指導対象者を3つのグループに分け、段階に応じての次のような支援や指導を行うことになります。
①情報提供(健康な人も含めてすべての方に)
②動機付け支援(メタボ予備軍への支援として20分以上の個別面接または80分以上のグループ面接等)
③積極的支援(メタボ該当者には②に加えて3ヶ月から6ヶ月の生活習慣病の改善のための継続的サポート等)
この健康診断は医療保険に加入している40歳~74歳の方全てが対象となり、被保険者の方だけでなく被扶養者の方も対象となります。詳しい実施期間・実施場所・料金等については各医療保険者にお尋ねください。
高血糖、高血圧、脂質異常など、ひとつひとつの症状は軽くても複合的に作用することで動脈硬化を進め、心筋梗塞、脳梗塞といった命に関わる病気の危険性を増大させます。年に1回は健診を受けて健康を維持していきましょう。
それでは、お大事に。