塗り薬は皮膚に直接塗って、化膿、痛みや炎症、乾燥などを抑える薬です。その治療効果が常に観察でき、注射薬や飲み薬に比べて他の部位や臓器への薬の影響が少ないという長所があります。塗り薬には、軟膏、クリーム、ローション、スプレー剤などがあり、それぞれの一般的な特徴は次の通りです。
◇軟膏:最も一般的な塗り薬で油脂ベースのものは皮膚の保護効果が高い。
◇クリーム:使用感や皮膚への伸びが良く、成分が皮膚にしみ込みやすい。
◇ローション:水に薬成分を細かく分散させたもので、頭に塗る場合などに使う。
◇スプレー:手を使わずに塗れるのでより衛生的で使用感も良い。
【 塗り方と注意点 】
1.塗るときには
・必ず手洗い等をして、手指を清潔にしましょう。
・患部への刺激を抑えるために、優しく塗りましょう。
・必要のない部位には塗らないようにしましょう。
2.塗る量は?
軟膏では、人差し指の先端から第一関節まで5gチューブから出すと約0.5gとなり、これが大人の手で2枚分の面積を塗るときの目安です。ただし、薬や症状により変わりますので、医師・薬剤師によく確認しておきましょう。
3.塗る回数は?
一般には1日2~3回ですが、それ以外の場合もあります。これも薬や症状により変わりますので、医師・薬剤師によく確認しておきましょう。
4.いつ塗るの?
1日2回であれば、朝と入浴後がいいでしょう。特に入浴後は、薬の成分が皮膚に浸透しやすく、患部も清潔になっていますので効果的です。
塗り薬も多くの種類があり、その目的や使用方法もいろいろあります。使う前に必ず医師・薬剤師にしっかり確認しましょう。
それではお大事に。