血圧とは心臓から送り出される血液が動脈の壁を押す圧力のことで、最も高い圧力を最高血圧、最も低い圧力を最低血圧と呼びます。血圧は常に変動していて、1日を通してみても、季節を通してみても一定ではありません。時間帯や気温、気分、運動状態によっても大きく変化します。つまり状況が変われば血圧も変わるので、自分の基礎となる血圧を知るためには、いつも同じ状態で測定し観察することが大切です。
そこで、今回は血圧の正しいはかり方についてお話しします。
1.時間を決めてはかりましょう。
朝起きてから1時間以内と寝る前の2回はかるのがいいでしょう。少なくとも1日1回ははかるようにしましょう。
2.リラックスしましょう。
トイレを我慢したり、考え事をしていると血圧が高くなります。また食事や入浴、運動の直後は避け、少しの間安静にして楽な気持ちではかりましょう。
3.正しい姿勢ではかりましょう。
心臓の高さにある上腕の血圧を、座った状態ではかるのが基本です。
4.毎日記録しましょう。
血圧は日々の状態で変わります。多少の変化があっても気にせず、長期間の推移を観察しましょう。
高血圧は、放っておくと脳卒中や心臓病などの発症リスクが高くなります。自分の正しい血圧を知り、高血圧を予防することがこれらの病気の予防につながります。治療法としては、食事の改善や適切な運動といった生活習慣の見直しとともに、必要に応じてお薬を服用します。血圧のお薬を自分で勝手に判断し調節することは危険です。主治医と相談しながら正しく使っていきましょう。
それでは、お大事に。