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健康処方箋 column

輔仁薬局健康処方せん知ってますか? ~ジェネリック医薬品~

知ってますか? ~ジェネリック医薬品~

author:輔仁薬局日赤前店 薬剤師 後藤順子
published in:大分合同新聞平成18年6月掲載  No.32

最近、テレビCMや新聞でジェネリック医薬品(以下、ジェネリックと省略)という言葉がよく出て来ます。医師から処方される薬には、「新薬」(先発医薬品)と、新薬と同じ有効成分、同じ効き目の「ジェネリック」(後発医薬品)があります。

新薬には20~25年の特許期間があり、開発メーカーがその薬を独占的に製造・販売できるのですが、特許期間が終わると、他の医薬品メーカーでも国の承認を得れば、同じ有効成分、同じ効き目の薬を製造・販売できるようになります。これがジェネリックといわれるもので、新薬の2~7割という安い薬価(薬の公定価格)に設定されています。

では、どうしてジェネリックは新薬に比べて安いのでしょうか。それは、薬の開発費が大幅に違うからです。一般に、新薬の開発には15~20年もの年月と200~300億円以上の費用がかかるといわれています。これに対して、ジェネリックは期間も短く、開発費用も大幅に安く済み、この違いが価格の差となります。ただし、薬局などで支払う薬代は薬のみの値段ではなく、また、自己負担割合によっても違いますので、支払総額が2~7割安くなるわけではありません。特許が切れていない薬にはジェネリックはありません。したがって、そのような場合には、新薬をジェネリックに替えてもらうことはできません。

ジェネリックは、処方せんをもとに医療機関や薬局で調剤されるもので、患者様が直接購入することはできません。ジェネリックを処方して欲しい方は、医師にご相談下さい。また、ジェネリックについて詳しく知りたい方はお気軽に薬剤師にお尋ね下さい。

それでは、お大事に。

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