今年は、昨年の猛暑の影響でスギ、ヒノキ花粉とも非常に多く、飛散の期間も長くなると予測されています。花粉症は、原因となる花粉が鼻から吸い込まれたり、目に入ったりして起こる病気で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみなどが典型的な症状です。そのほかにも頭が重くなったり、ボーッとなることもあるため、仕事や勉強の効率が悪くなります。
治療は、主にその症状にあわせて行われます。
『くしゃみ・鼻水』には抗ヒスタミン薬が使われます。昔から使われている抗ヒスタミン薬は、飲むとすぐに効いてきますが、眠気やのどが渇くなどの副作用があります。一方、新しいタイプの薬は、飲んで1~2日しないと効き始めませんが、副作用は少なくなっています。
『鼻づまり』には抗ロイコトリエン薬が使われます。 血管を収縮させる点鼻薬は非常によく効きますが、長くは使えないので注意してください。
『目のかゆみ』には抗ヒスタミン薬やステロイドの入った目薬が効果があります。
花粉症の治療は、症状がひどくなってから行うより、花粉が本格的に飛ぶ1~2週間前から始めた方が、予防効果や症状の緩和効果が高くなります。花粉の飛散時期をチェックしましょう。
このほかにも風の強い晴れた日は外出を控える、外出する際は帽子や眼鏡、マスクを着用する、コートは家の外で脱いで花粉を落としてから入る、帰宅時にうがいや洗顔をする、布団は外に干さないなども効果があります。 花粉症と上手に付き合う方法を見つけ、いやな季節を乗り切ってください。
それでは、お大事に。