①インフルエンザとは?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起きる病気で、通常のカゼとは違い、38~40度の高熱が急に出るのが特徴です。さらに、倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状と、これに続いて鼻汁、のどの痛みなどの症状も現れます。
②予防のためには?
ここでは、予防接種と日常生活での注意点をお話します。ウイルスは大きく分けて、A型、B型、C型の3種類があり、毎年流行を起こし問題となるのはA型とB型です。A型ウイルスはさらに何種類かに分けられます。ワクチンは、それらの型の中から、その年に流行するウイルスの型を予測して作られます。
予防接種後の効果は、2~4週間程で現れ、約半年間は持続しますので、年内に接種を終えておくと効果的です。感染を100%予防することは難しいのですが、70~90%の人は感染せず、仮に感染しても軽症ですみます。
インフルエンザウイルスは、寒くて乾燥している環境を好みます。エアコンなどの使用により、室内は適温でも意外に乾燥しています。加湿器などを使って適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。日ごろからバランスよく栄養をとり、体力をつけることも大切です。さらには、帰宅時のうがい、石鹸での手洗い(特に、病院や人ごみなどに出た時など)も忘れずに。
③かかってしまったときは?
最近では、体内でのウイルスの増殖を抑えてインフルエンザを治療する画期的なお薬があります。しかし、そのお薬は、症状が現れて48時間以内に服用しないと効果が期待できないとされていますし、医師の診断も必要ですので、できるだけ早めに医療機関を受診することをお勧めします。
これらの予防や適切な治療は、あなたの体を守るだけではなく、ご家族や他の人にインフルエンザをうつさないという意味でも大変重要なことです。
それでは、お大事に。