暑さの厳しい日が続いています。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回は「夏バテ」がテーマです。ひとことで夏バテといっても、いろいろな症状があります。疲労感、イライラ、熱っぽい、めまい、食欲不振、下痢、便秘などなど……。
夏バテの一番の原因は、やはり暑さと湿度によるストレスです。このストレスにより、主に次のような症状が起こってきます。
①汗をたくさんかくことで、体内の水分と電解質(塩分、ミネラルなど)のバランスが崩れてしまう脱水症状
②胃腸の機能が低下して食欲がなくなり、ビタミン類、ミネラル、タンパク質などがとれない栄養不足
③冷房による室内外の温度差で、体温を調節する自律神経のリズムが乱れる自律神経失調症
というわけで、夏バテ対策としては、次のような事に注意するとよいでしょう。
①水分は、のどが渇く前にこまめに補給する。といっても、冷たい飲み物ばかりではかえって体が弱ってしまいます。温かい飲み物を少しずつ飲むのが体にはやさしいのです。
②規則正しくバランスのとれた食事を心がけ、ビタミン類(野菜、果物など)、ミネラル(海藻類など)、タンパク質(肉、魚、大豆製品、乳製品など)をしっかりとる。特に夏野菜(トマト、ニガウリ、カボチャなど)は夏に必要な栄養素が多く含まれています。食事でうまくとれない場合は、サプリメント(ビタミンB、Cなど)で補うとよいでしょう。
③冷房の温度設定は、外気との差を5~7度までに保つ。また、冷房で冷えた体と自律神経の働きを整えるために、ぬるめのお湯にゆっくりとつかり、体を温める。
そして、以上の事に加えて忘れてはいけないのが軽い運動と十分な睡眠です。適度な運動は心地よい睡眠を誘い、睡眠不足の解消は体力の回復にもつながります。
それでは、お大事に。