痛風は、血液中の「尿酸」という物質が増えて、溶けきらずに残った尿酸が結晶をつくり、体のあちこちにたまって障害を引き起こす病気です。
食生活の欧米化やアルコール摂取量の増加などに伴って患者数は増えており、現在では成人男性を中心に全国で30~40万人の患者さんがいると言われています。激しい痛みを伴う痛風発作の治療では、非ステロイド性消炎鎮痛剤やステロイド薬を使います。発作がおさまると、尿酸を下げる薬や尿酸をとけやすくする尿アルカリ化薬などが使われます。
生活面では肥満を解消する、水分を多めに取る、あまり激しくない軽い運動を行うことなどに気をつけましょう。食事ではアルコールを控える(ビール以外のアルコールでも尿酸値は上がります。)、尿酸のもととなるプリン体(白子やレバーなどに多く含まれます。)を取り過ぎないように注意しましょう。尿をアルカリ性にしてくれる海藻類や野菜類を多く取るのも良いでしょう。
痛みが消えたからといってそれで病気が治ったというわけではありません。病気の根本的な原因である血液中の尿酸値を下げるため、生活に十分注意して、自分の判断で薬を中止したりせずにきちんと続けていきましょう。
それでは、お大事に。