ずいぶん寒くなってきましたが、カゼなどの対策は万全でしょうか。今回は、インフルエンザとそのワクチンについてのお話です。
インフルエンザは、高熱や頭痛、筋肉痛・関節痛を主な症状とするインフルエンザウイルスによっておこる感染力が非常に強い病気です。インフルエンザワクチンを接種すると、70%から80%の人がインフルエンザにかからずにすむか、かかっても重症化しないですむと言われています。特に、抵抗力の弱い乳幼児、お年寄り、糖尿病や腎臓病のある人、肺や心臓の病気がある人は、感染しやすく重症化しやすいので、ワクチンの接種が勧められています。
予防接種の効果が現れるまで約2週間かかります。また、その効果は約5カ月続くといわれています。流行の時期が1月~3月ですので、年内には接種をすませておくことが大切です。1回の接種で十分な場合もありますが、2回接種する場合には、その間隔は1~4週くらい(4週がベスト)がよいとされていますので11月中に1回、12月中に1回の接種をお勧めします。
ただし、発熱時や重症の卵アレルギーの人、以前にインフルエンザワクチンによるアレルギー反応等の問題のあった人は、ワクチンは受けられません。65歳以上の方と60歳以上65歳未満の方で、心臓や腎臓、呼吸器等に重い病気のある方などは、ワクチンの接種料の一部が公費負担となります。詳しくは市町村にお尋ねください。また、そのほかの方は全額自己負担となり、接種料が異なるので、前もって医療機関にお問い合わせされた方がよいでしょう。
それでは、お大事に。