夏は蚊やアブ、ハチなど色々な虫に刺される機会が増える季節ですね。そんな時には薬局やドラックストアで購入した一般用医薬品の塗り薬を使用することが多いと思います。また症状がひどい場合には皮膚科を受診すると思います。そこで使われる薬として皆さんもよく耳にする事があるステロイド外用剤についてお話ししたいと思います。
ステロイド外用剤には種類がたくさんあり、剤形としてクリーム、軟膏、ローションの3つがあります。また作用の強さにより5段階にランク付けがされています。作用が弱い方から順にウィーク、マイルド、ストロング、ベリーストロング、ストロンゲストと呼ばれています。ただし一般用医薬品では、ウィーク、マイルド、ストロングの3段階です。作用が強いベリーストロングとストロンゲストは、医師の診察により処方される医療用医薬品のみです。また使用する部位により成分の吸収が異なるので、同じランクを使用しても効果が変わります。使用感も違うので適切な剤形・ランクを選ぶことが重要です。
また一般用医薬品として販売されているステロイド外用剤には、ステロイド単体、ステロイド+かゆみ止め、ステロイド+抗菌薬の3つのタイプがあります。皮膚症状によってそれらをうまく使い分けることで早期治療・回復が期待できます。赤みや腫れ等の炎症を起こしている場合はステロイド単体のもの、炎症に加え強いかゆみを伴っている場合はステロイドとかゆみ止めが含まれているもの、皮膚をかき壊してしまってジュクジュクしたり膿が出たりする等の細菌感染を伴った場合はステロイドと抗菌薬が含まれているものを選択しましょう。
ステロイド外用剤に限らず、症状によって一般用医薬品で何を購入したらよいかわからない場合は、薬剤師または登録販売者にご相談ください。また、一般用医薬品を使用しても症状が改善しない場合は早めの受診を心掛けましょう。
それではお大事に。