今年の春は、日中25度を超える「夏日」がある一方で、夜が冷えるという体調管理が難しい日が多かったと思います。体調管理といえば、これからの梅雨の時期に気をつけたいものの一つに熱中症予防があります。例年大分県では熱中症による救急搬送が多いのは7~8月ですが、梅雨入り前の5月頃から増えてきます。高い湿度と暑さに体が対応できないことが原因です。では暑さに負けない体をつくるための対策は、どのようなものがあるでしょうか。
一つ目は、食事を抜かないことです。暑くなると食欲が落ちる方が多いと思いますが、食事を抜くと熱中症を引き起こしやすくなります。
二つ目に、暑さに慣れていくことです。このことを暑熱順化といいます。具体的な方法として、「週5回を目安にウォーキングを30分、ジョギングなら15分」、「週3回を目安にサイクリングを30分」又は「週5回から毎日を目安に、筋トレやストレッチ等の適度な運動を30分行う」等があげられます。このような適度な運動習慣により、汗をかきやすい体質を目指すことが重要となります。
しかし、このような運動を続けることが難しいという方も多いと思います。そのような時の対策方法として、41度のお湯に肩までつかる全身浴を10分、2週間続ける「浴トレ」という方法があります。
当然このような対策に加えて、こまめな水分補給や室内を涼しくすること等が重要です。大分県内の多くの薬局は、大分県の依頼により7月から「熱中症一時休憩所」となっています。めまいやだるさ、気持ち悪さなどの症状が出る前に、お気軽にご利用ください。
それではお大事に。