輔仁薬局

健康処方箋 column

輔仁薬局健康処方せん今日のお薬、飲み忘れていませんか?

今日のお薬、飲み忘れていませんか?

author:まごころ調剤薬局森町店 薬剤師 坪井 俊樹
published in:大分合同新聞令和6年4月掲載  No.164

患者様から「お薬を飲み忘れてしまうことがある」と相談されることがあります。お薬の飲み方は様々なので、わかりにくいこともあると思います。しかし指示通り服用しなければ、期待している効果が出ないことがありますし、副作用が出る場合もあります。そこでお薬を飲み忘れないための方法を3つご紹介します。

1つ目は、スマートフォンのお薬管理アプリを使用してみることです。今お飲みのお薬に合わせて時間を設定することでお知らせしてくれます。外出時にお薬を忘れがちな方も、アプリがお知らせしてくれるので飲み忘れにくくなるでしょう。アプリによっては、お薬を飲んだかどうかを記録できるものもあるので、飲み忘れてしまったかどうかも把握できます。

2つ目は、お薬カレンダーやピルケースの活用です。百円均一でも販売されており、手軽に利用できます。朝昼晩で分けるものや1日毎に分けるものがあり、薬の飲み方に合わせて使い分けができます。目に入りやすい食卓の上やリビングに設置して服用を習慣づけるようにしましょう 。またご自分で仕分けが難しい場合には、薬局において一包化(薬の服用時点毎に、一包にまとめること)することもできます。希望する場合は、医師・薬剤師にご相談ください。

3つ目は、お薬の服用方法の見直しです。「朝は忘れないけど、夕方は忘れてしまう。」「お昼は忙しくてお薬が飲めない。」など、様々な飲み忘れの原因があると思います。お薬の種類によりますが、患者様の生活に合わせ、1日1回のお薬への変更や、飲み方を変更できるケースがあるので、医師・薬剤師にご相談ください。しかし決まった飲み方をしなければならないお薬もありますので、絶対に自己判断で変更しないようにしてください。

もし飲み残してしまったお薬がある方は、薬局で相談して頂ければ調整ができます。残っているお薬の名前と数を教えていただくか、そのまま薬局に持参していただければ、医師に連絡をして残薬調整をします。飲み忘れが多い、飲むのが大変といった方はいつでも薬剤師にご相談ください。どうしたら飲み忘れが減らせるかを一緒に考えましょう。また薬を飲み忘れた場合の対処法は、薬によって異なります。薬局でお薬をもらう時に確認をしましょう。

それではお大事に。

一覧に戻る