暑い日が続いた9月も終わり、ようやく涼しくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
コロナ禍では鳴りを潜めたインフルエンザでしたが、厚生労働省が発表している季節性インフルエンザの患者報告数(全国約5000ヶ所の定点医療機関においてインフルエンザと診断された患者数)によると、コロナ前の2019年は約180万人、昨年は約230万人とコロナ前よりも感染者が増えています。そのため、今年は、インフルエンザワクチン接種を考えている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、インフルエンザワクチンについてお話しします。
インフルエンザワクチンには、インフルエンザ感染の予防と重症化を防ぐ効果があります。特に、小さなお子様やご年配の方、また糖尿病、腎臓病、肺疾患、心疾患等をお持ちの方は重症化リスクが高いため、インフルエンザワクチン接種が推奨されています。
インフルエンザワクチンといえば、今までは注射のみでした。しかし点鼻タイプのものが今シーズンから接種開始予定です。穿刺する痛み等のストレスがなく、かつ効果の持続期間がさらに期待されています。ただし新しいワクチンですから、全ての医療機関で対応はしていないと思われます。また使用できる年齢は2歳から18歳ですので、成人の方は今まで通り注射を接種してください。そして今までの注射と異なり生ワクチンの為、使用できない方や注意事項が増えています。接種前の説明は、しっかり聞きましょう。
どちらのワクチンも、効果は2週間後から始まり、注射だと5か月程、点鼻だと1年程持続するといわれています。よって流行時期に効果が出るために、年内には接種しておいた方が良いでしょう。
インフルエンザ予防として、ワクチンは有効な手段です。費用や予防接種開始日、予約等についてはお近くの医療機関やかかりつけ医師に、有効性や副反応等の薬剤について気になることがあれば、薬剤師へご相談ください。
それではお大事に。