輔仁薬局

健康処方箋 column

輔仁薬局健康処方せん骨粗しょう症

骨粗しょう症

author:こがづる調剤薬局 薬剤師 堤 喜代明
published in:大分合同新聞平成16年3月掲載  No.5

骨粗しょう症は、骨の中の構造が粗くスカスカになってしまい、骨がもろく骨折しやすい状態になってしまう病気です。

骨量の測定方法は、X線撮影によるものと、測定器にかかとを乗せ、超音波によって測定する方法があります。超音波による測定法は、X線法よりやや正確性は劣るものの、およそ1分程度で体に全く負担もかからずに簡単に行えます。骨量が70%以下になっていると「骨粗しょう症」と診断されます。

骨粗しょう症の予防のためには、まずカルシウムを多く含む食品を取ることと、ビタミンD(きのこ類、青魚に多く含まれる。)やビタミンK(納豆などの豆類や緑黄色野菜に多く含まれる。)など、カルシウムの吸収と骨形成を助けるものを多く取ることが大切です。リン(インスタント食品などに多く含まれる。)やアルコールなどは、逆にカルシウムの吸収を妨げるので注意しましょう。また、適度な運動や日光浴をすることも骨にカルシウムを沈着させ、骨を強くするためにとても重要です。

高齢になってしまったからといって、もう骨を強くすることはできないということはありません。いくつからでも食事と運動によって骨の状態を改善することは可能です。

それでは、お大事に。

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