「めまい」とは、自分やまわりの物は動いていないのに動いているように感じる異常な感覚のことをいいます。
人は、眼や内耳(耳の奥にある)や筋肉などからの情報を脳で正しく整理統合して、体のバランスを保っています。この仕組みのどこかに問題があると、めまいが起こるわけです。
めまいの症状には、グルグルまわる、フラフラする、フワフワする、地面が揺れている感じがする、立ちくらみ、目の前が暗くなる、歩くときのふらつきなどがあります。「耳」に原因がある場合には、聞こえが悪くなったり、耳鳴りがするなどの症状を伴うことがあります。また、吐き気、顔面蒼白、冷や汗といった自律神経系の症状を伴うこともしばしばあり、たいへんつらい場合があります。
めまいがしたときは、動き回らず楽な姿勢で静かに休んでいましょう。突然のめまいの場合は不安でしょうが、精神的に落ち着くことも大事です。ただし、意識障害、ろれつがまわらない、激しい頭痛、手足のしびれなどがあれば、脳に重篤な障害が起きている可能性がありますので、すぐに医療機関を受診しましょう。
治療薬としては、症状や原因によって、血液循環改善剤、自律神経調節剤、安定剤、抗めまい剤、吐き気止め、利尿剤などが使われます。
めまいは、ストレスや寝不足、疲労などが引き金となって起こる場合が多いので、日常の生活で食事、睡眠、体調管理に注意し、適度な運動をするようにしましょう。めまいの原因はいろいろありますので、めまいの症状があるときは必ず医療機関に行って、原因を調べてしっかり治療に取り組みましょう。
それではお大事に。