寒さの厳しいこの季節、暖房器具から離れたくないという方も多いのではないでしょうか。ここで注意したいのが日常の暖房器具(電気こたつ、電気カーペット、ストーブ、電気アンカ、湯たんぽ、使い捨てカイロなど)による低温やけどです。暖かいと感じる程度の熱でも長時間あたっていたり圧迫されていることが原因となり、たとえば44度では約6時間でやけどを起こすといわれています。定期的に体勢を変えるなどして熱源に長時間あたらなければ問題ありませんが、疲れて熟睡していたり、泥酔している場合はやけどに気付きにくい可能性があります。特に足は知覚が鈍く、皮膚と骨が近いかかと・すね・くるぶしは、血管が圧迫されやすいのでやけどを起こしやすい部位として挙げられます。
低温やけどで問題となるのが、症状に気付きにくいということです。高温によるやけどは、「熱い!」と感じたらすぐに離れるのですが、低温やけどの場合はゆっくりと進行するので痛みを感じにくく、気付いたときは深いやけどになっているケースも少なくありません。また表面的にはたいしたことがないように見えても、外科的処置が必要になるほど重症な場合もあるので、早めに医療機関(皮膚科や外科等)で診てもらう必要があります。
日常の予防対策としては、
暖房器具を正しく上手に使って、寒い冬を乗り切りましょう。
それではお大事に。