輔仁薬局

健康処方箋 column

輔仁薬局健康処方せん「ドライアイ」

「ドライアイ」

author:けやき通り薬局 薬剤師 栗林 恭兵
published in:大分合同新聞令和1年10月掲載  No.137

目に不快感や、気になる症状はありませんか?
それはもしかしたらドライアイかもしれません。

ドライアイは、目を守る役割である涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れたりすることによって涙が均等に行きわたらなくなる病気であり、目の表面に傷を伴うことがあります。目が疲れやすい、かゆい、痛い、ごろごろする、重たい感じがする、赤くなりやすい、目やにが出る、目に不快感がある、理由もなく涙が出る、目が乾いた感じがする、物がかすんで見える、光をまぶしく感じやすい、以上の症状で多く当てはまるようでしたらドライアイの可能性があります。

ドライアイの原因として加齢、コンタクトレンズの装用、長時間にわたるスマホ・パソコンの使用、夜更かし、エアコンによる乾燥などがあげられます。
日常生活で注意すれば、症状を改善できることもあります。パソコンを使用するときは目を大きく見開かなくてすむように画面を目より下に置く、パソコンを長時間使用するときはこまめに休憩をとり意識的にまばたきをするようにする、エアコンの風に目が直接当たらないようにする、エアコンが効いている室内は乾燥しやすいので加湿をするなど心がけるようにしてみましょう。

症状が改善しない、悪化するようであれば眼科を受診するようにしましょう。
ドライアイの治療には症状や状態によって様々な方法があります。一般的に軽いドライアイの場合は、少なくなった涙を補充する目的のための点眼薬や潤いを保つための成分を含む点眼薬などを使います。水分を目の表面にとどまらせるムチンという成分と水分の分泌を促す成分を含む点眼液も使われます。しかし、点眼薬でコントロールできない場合は、涙の排出を抑えるために、涙の排水溝である涙点を閉じる治療を行うこともあります。自分がどの程度のドライアイなのかを眼科医に診断してもらい、どの治療が最適なのかを判断してもらうことが重要です。

それでは、お大事に。

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